裁判所による和解勧告決定文

反摂理組織?その目的は金銭

摂理に反対する組織の主導者キムドフン(仮名)、キムヒョンス(仮名)などの情報提供内容に基づいたこのような歪んで偏った報道に対する裁判所の決定は“キムドフン、キムヒョンスの提供情報を報道しないこと、摂理に対する放送を報道する場合、48時間前に告知すること、放送分の5%を反論報道として保証すること、これを破った場合には、1件あたり3000万ウォンを賠償すること”等だった。

裁判所による和解勧告決定文
裁判所による和解勧告決定文

しかし、この決定内容は、世間にほとんど知られなかった。歪んだメディア報道と証拠のない判決の問題点を指摘するマスコミ一部の再審請求が遅ればせながらあったが、世論化されることはなかった。マスコミは、女性たちの背後に反摂理組織があるということを暴露し、彼らがチョン・ミョンソク牧師に金銭を要求した手紙を公開したりもした。

 

羞恥心を感じたらわいせつ?無念に獄中生活をする罪のない男性たち。

刑事裁判では証拠裁判主義に反する判決が下されることは、性犯罪事件においては日常茶飯事だ。性犯罪は、特性上、犯罪事実を立証するだけの証拠を確保するのが易しくない。従って、大部分、被害女性たちの陳述に根拠をおいた状況証拠によって判決を下すしかない。潔白を立証するだけの明確な証拠がない限り、被告人である、男性が不利な裁判を受ける可能性を排除することができないのが現実だ。

 

社長のポジションを奪うため、女性5名をあやつる

芸能人のマネージメント会社社長であったキムグアンボク(仮名)氏は、2008年、所属女性芸能人5人の集団告訴により拘束され、裁判を受けた。裁判には、1年の期間を要した。4名についてはアリバイが立証され、疑いは免れたが、未成年者1名に対するわいせつ嫌疑が認められ、結局1年刑を受けた。証拠はなかった。キム氏は整形をすべきかどうかを判断するために、胸の端を手で若干押してみただけだったと悔しがった。自分が性犯罪者であるならば、この国のすべてのマネージャーたちが性犯罪者になるしかないと抗弁した。

しかし、法はこのような場合にも、女性が羞恥心を感じたならばわいせつとして認める。自身の潔白を立証する方法がなかったキム氏は、結局“羞恥心を感じたのなら申し訳ない”と述べ、1年刑を受けたという。潔白を主張し続けると、無礼罪にふれ、刑量が増す可能性もあったためだ。拘置所にはキム氏のように無念に閉じ込められている人々がかなりいたという。

キム氏が1年後に拘置所から出て見ると、自分がいた社長のポジションに、副社長だった後輩が座っていた。社長のポジションを奪うために、後輩が女性5名を裏であやつっていたことだったとわかった。結局、目的は金だった。

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著名な鄭ウォンソム牧師の冤罪事件

操作された証拠と証人たちを立てた裁判で、未成年者の性的暴行および殺人犯として追い込まれ、15年間、無念に獄中生活をしたチョン・ウォンソム氏の実話はかなり知られている。チョン氏は1972年9月27日、チュンチョン警察署駅前派出所長の娘を田んぼのあぜ道で性的暴行し、首を絞めて殺害した疑いで起訴された。当時、前代未聞の事件としてマスコミに報道されたこの事件は、全国四大事件とされ、時限検挙令が下されるほどに波紋が大きかった。

検察は検挙期限最後の日である1972年10月10日、チョン氏を犯人であると発表した。急造された犯人だった。チョン氏は、1987年12月24日、模範囚として仮釈放された後、再審を請求した。2011年10月27日、最高裁判所にて、チョン氏は殺人犯であるという烙印を押されてから39年後に疑いが晴れた。しかし、失った歳月に対する保障はいまだに全て受けられていない。80歳になったチョン氏は国家を相手取り、損害賠償請求訴訟を準備中だ。

 

裁判官は神ではない、誤判の可能性

一事不再理(一度確定判決がなされた事件については、重ねて公訴の提起を許さないという刑事訴訟法)の原則に従い、一度刑が確定した裁判に対する再審が成される場合は、時局事件の場合を除き不可能ということだった。しかし、最近になって、国民の世論を意識してなのか、司法部の姿が変わってきている。聖域と考えていた司法部の権威が崩れるのではないかという意見よりは、裁判官が神ではない以上、誤審の可能性を認めるべきだという世論が力を得ている。

証拠裁判主義によれば、犯罪事実の認定は合理的な、疑いのない証明に至らなくてはならない。しかしこの証拠の証明力は自由心証主義によって裁判官の自由判断にかかっている。

問題は、マスコミと世論が司法部の判決に影響を与えうるということだ。裁判官出身のK弁護士は本誌のインタビューで、司法部在職時には、正直なところマスコミを意識しないわけにはいかなかったと告白した。

 



性的暴行を受けたと偽証。検査結果は性的暴行の形跡なし

特に2006年4月3日、中国鞍山で2人の女性が性的暴行を受けたといって、警察に通報した事件について、4月5日、中国鞍山市中心病院の診断結果は“検査の結果、精液なし。正常。強姦を受けた形跡なし。”ということだった。

当時、中国公安の通訳も“中国の病院の医者からキム某氏が処女膜に異常がないということを聞いた”と法廷で証言した。


政経ニュース特集記事の原文はこちら「摂理、鄭明析牧師事件はすべて犯罪嫌疑なく終了」