1999年から2004年まで何回にもわたって摂理・鄭明析牧師事件を社会問題として浮き彫りにした放送報道は、裁判所により和解勧告決定(2005年)と損害賠償判決(2010年)を受けた。この判決により、摂理側は9000万ウォンの賠償を受けた。和解勧告決定文から引用した部分、放送により歪曲された主な内容は次の通りだ。
1、マスコミが故意に編集してから報道(捏造報道)
まず、放送は”チョン・ミョンソク牧師が性的問題がある宗教指導者”という印象を与えるために1995年主日礼拝”感謝する生活”というチョン・ミョンソク牧師の説教内容の中で、命の十分の一を意味する”10のうちの1つ、伝道しなさい”という部分を、どういう言葉なのか聞き取れないように音声を変え、”女性一人伝道しなさい”と字幕を入れて放映した。
2、報道画面には女性のみ映す(印象操作)
次に、摂理の行事場面において、女性たちだけが映っている画面だけを切り取り編集することで、視聴者にまるでチョン・ミョンソク牧師が女性だけを相手にしているかのような印象を与えるように放映した。
3、会員が鄭牧師を教祖として信奉しているという印章を与える(印象操作)
3番目として、チョン・ミョンソク牧師を教祖として信奉しているという印象を与えるために、摂理の中で使われていた愛称であるJesus Morning Star(イエス様の明けの明星)というイニシャルであるJMSをチョン・ミョンソク牧師のローマ字イニシャルであり摂理の公式名称であるかのように放映した。しかし、実際に摂理はJMSという名称を一度も公式的に使ったことはなかった。
4、月明洞修練院を悪く見せる(印象操作)
4番目、摂理の月明洞(ウォルミョンドン)が外部と断絶された閉鎖的空間として密教儀式やわいせつ等が行われている隠かな場所のように描写した。しかし、実際に月明洞は、全ての人々に解放されており、地域住民たち、近くにあるテドゥンサンの登山客たち、外国人観光客たちが自由に行き来する場所だった。
5、台湾検察官のインタビュー内容を捏造(捏造報道)
5番目、チョン・ミョンソク牧師が海外でもわいせつ行為を日常的にしていたという内容を放送し、台湾の検察とのインタビュー内容を捏造した。放送では、インタビュー内容を“今、具体的にお話するのは難しいですが、一部被害者の陳述を確保した状態です・・・”と翻訳したが、台湾検察は”被害者”という表現を使ったことはなかった。
台湾検察は”相関人物”つまり、関係者という表現を使用したが、放送では、韓国語で”被害者”と翻訳することで、台湾でのわいせつ行為の疑惑が事実のごとく糾明されたように報道した。しかし、台湾の事件は後になって嫌疑なしということが明らかになり、台湾メディアに虚偽事実を撒き散らした情報提供者は新聞に謝罪署名を発表したりもした。
反摂理組織?その目的は金銭
摂理に反対する組織の主導者キムドフン(仮名)、キムヒョンス(仮名)などの情報提供内容に基づいたこのような歪んで偏った報道に対する裁判所の決定は“キムドフン、キムヒョンスの提供情報を報道しないこと”だった。しかし、この決定内容は、世間にほとんど知られなかった。歪んだメディア報道と証拠のない判決など多くの問題点がある。告訴した女性たちの背後に摂理に反対する組織があるということを暴露し、彼らが鄭牧師に金銭を要求した手紙が公開された。